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幕末の安政三年。

歸厚院は、地方最初の寺院として誕生しました。

 

当初は旧市街地にありましたが、明治二十三年の大火で焼失後移転。

現在の本堂は明治三十七年に完成いたしました。

 

大正7年、第5世野村定貫師が大佛造営を発願。

ところが第一次世界大戦終戦に伴う国際的変動・物価暴騰により日本経済は大混乱となり、

造営資金調達は困難を極めましたが、大正十年檀信徒の熱情により東京以北最大の木造大佛として開眼。

その後昭和二十九年に起きた岩内大火では市街地の8割を焼失するも、帰厚院は奇跡的に難を逃れました。

そして昭和四十四年には、町有形文化財の第一号に指定。

 

令和三年。歸厚院​大仏は、開眼百周年を迎えました。

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